羽アリが出たらシロアリ?クロアリとの見分け方と発生時期
「家の中で羽アリを見つけたけれど、これはシロアリなのかクロアリなのか分からない」という経験はないでしょうか。羽アリの姿はよく似ていますが、触角・翅・くびれの形を見れば、慌てなくてもシロアリとクロアリを見分けることができます。この記事では、両者の見分け方に加えて、シロアリの羽アリが発生しやすい時期、家の中で羽アリを見つけたときに取るべき正しい対処法、そして放置した場合に考えられるリスクについて解説します。
シロアリの羽アリとクロアリの羽アリの見分け方
羽アリの見分け方で最も分かりやすいのは、触角・翅・くびれの3つのポイントです。シロアリの羽アリは寸胴でくびれがなく、触角がまっすぐで、4枚の翅の長さがほぼ同じである点が大きな特徴といえます。判断に迷う場合は無理に自己判断せず、専門業者へ相談することをおすすめします。
見た目の違い一覧
| 部位 | シロアリの羽アリ | クロアリの羽アリ |
|---|---|---|
| 体型 | 寸胴でくびれがない | 腰の部分に明確なくびれがある |
| 触角 | まっすぐな数珠状 | くの字に曲がっている |
| 翅の形 | 4枚とも同じ長さ・同じ形 | 前翅が大きく、後翅は小さい |
| 翅の付き方 | 落ちやすく、自ら翅を落とす | 体にしっかりついている |
| 体色 | 黒褐色〜黒色(種により異なる) | 黒色または赤褐色が多い |
見分けが難しいときの注意点
肉眼での判断が難しい場合や、大量の羽アリが同時に発生した場合は、無理に自分で判別しようとせず、写真を撮った上で専門業者に確認してもらうと安心です。誤った自己判断により対応が遅れることは避けたいところです。
また、シロアリの羽アリは光に集まる性質があり、夜間は照明の周りに大量発生することがあります。網戸の隙間や換気口の周辺に多く見られる場合は、その付近の床下や壁の中に巣がある可能性も考えられます。
シロアリの羽アリが発生しやすい時期
シロアリの羽アリ(有翅虫)が飛び立つ「群飛(羽アリの発生)」には、種類ごとに異なる時期と時間帯の傾向があります。この時期を知っておくことで、発生源の特定や早期対応につながります。
種類別・発生時期と時間帯
| シロアリの種類 | 発生時期の目安 | 発生時間帯 |
|---|---|---|
| ヤマトシロアリ | 4月〜5月頃 | 昼間(気温の上がる午前〜昼) |
| イエシロアリ | 6月〜7月頃 | 主に夜間(照明に集まりやすい) |
| アメリカカンザイシロアリ | 6月〜9月頃と幅がある | 昼夜問わず発生することがある |
ヤマトシロアリは日本全国に広く分布し、比較的発見されやすい種類です。イエシロアリは主に西日本・沿岸部に多く、被害が大きくなりやすい傾向があります。
家の中で羽アリを見つけたときの対処法
家の中や周辺で羽アリを見つけた場合、以下の手順で落ち着いて対応することをおすすめします。
①むやみに殺虫剤で駆除しない
殺虫剤を吹きかけると、羽アリが散らばってしまい被害範囲の特定が難しくなることがあります。まずは種類の特定を優先しましょう。
②写真を撮って種類を確認する
触角・翅・くびれの形が分かるよう、羽アリの写真を撮影しておくと、後で業者に相談する際にも役立ちます。
③掃除機で回収し、発生場所を記録する
飛び回る羽アリは掃除機で吸い取って構いません。ただし、発生した場所(窓際・床・壁際など)は必ずメモや写真で記録しておきましょう。
④専門業者に床下・構造部の調査を依頼する
シロアリの羽アリと判断される場合、または判断に迷う場合は、早めに専門業者へ床下・構造部の調査を依頼することをおすすめします。シロアリの種類ごとの被害の特徴はシロアリの種類と被害の違いでも解説しています。
羽アリを放置するリスク
シロアリの羽アリが確認された場合、すでに家のどこかに巣が形成されている可能性があります。放置すると、床下や柱・土台などの構造材が徐々に食害され、気づいたときには被害が広範囲に及んでいるケースも少なくありません。特にイエシロアリは集団の規模が大きく、被害の進行が速いといわれているため注意が必要です。床下の被害サインについてはシロアリ被害のサインと床下点検のポイントで詳しく紹介しています。
判断に迷う場合は、自己判断で放置せず、早めに専門家へ相談することが被害の拡大を防ぐ第一歩です。多くの業者では床下の無料調査を実施しているため、まずは現状を確認してもらうところから始めるとよいでしょう。シロアリに関するその他の情報は害虫コラム一覧もあわせてご覧ください。
Q. 羽アリを1〜2匹見ただけでも業者に相談すべきですか
羽アリの数が少なくても、シロアリの羽アリである可能性がある場合は、早めに相談しておくと安心です。特に家の中で発見した場合は、屋外から迷い込んだだけでなく、室内側に巣がある可能性も考えられます。
Q. クロアリの羽アリだった場合、何か対処は必要ですか
クロアリの羽アリは、シロアリのような構造被害を及ぼすことは基本的にありません。ただし大量発生している場合は、巣が近くにある可能性があるため、発生源を確認しておくと安心です。
Q. 羽アリの発生時期以外にシロアリを見分ける方法はありますか
床下の蟻道(ぎどう、シロアリが作る土のトンネル)の有無や、木部を叩いたときの空洞音なども判断材料になります。ご自身での判断が難しい場合は、専門業者による無料調査を利用するとよいでしょう。
最終更新日:2026年8月6日|運営者:編集部(gaijugaichu-navi.com)